Zelkova & Pterokarya PROJECT in POLLAND 2018

一昨年から参加している,このプロジェクトのワークショップに参加して,カツラの生活史と更新について発表して来ました.今回のワークショップには,植物化石や菌根菌の研究者も参加しており,ヨーロッパや北米で絶滅した樹木に関して,地史的な観点から議論されました.スイス,イタリア,ジョージア,イラク,ギリシャ,コロンビア,中国,アメリカ,ポーランドなどから30名ほどの参加で,ポーランドのコルニクのポーランド・アカデミーの樹木学研究所で開かれました.エクスカーションでは,ポーランド南部のスデテン山地の森林を見学しました.森林の構成種は非常に単純で,ヨーロッパブナにカエデが2種,ナナカマド2種,シナノキ類,ヨーロッパトネリコ,など数える程しかありませんでした.ポーランドには,ケヤキやサワグルミ の仲間は残っていません.今回はケヤキの材で作成したコースターをお土産に持って行きました.

Zelkova Project IN Georgia 2016

7月4−7日まで、ジョージア(グルジア)において、 Relict trees in peril :conservation challenges and research projects across EurasiaのWorkshopが開催され、大学院生の中野君と参加しました。参加国は、日本、スイス、ポーランド、イタリア、イラク、アゼルバイジャン、中国、ベトナムそれにジョージアでした。今回は日本のサワグルミPterocarya rhoifoliaについて講演しました。「Regeneration of Pterocarya rhoifolia and plasticity of its life history strategy along a snow pressure gradient in Japan」という題で、サワグルミの更新機構、積雪圧によって、どのように形態が変化し、萌芽の発生数が増え、有性繁殖(種子)と栄養繁殖(萌芽)のトレードオフの関係について説明しました。このワークショップは、スイスのフライボルグ大学のKozlowski博士が代表になって行っている、Zelkova(ケヤキ)Projectのメンバーが参加して行われました。ケヤキ属(Zelkova)の樹木は世界に数種類ありますが、そのほとんどは日本を含む東アジアで、ヨーロッパではイタリアのシシリー島に低木性の、ジョージア周辺には高木のZelkova carpinifoliaが分布しているだけです。氷河期と間氷期の繰り返しによって、樹木も北上、南下を繰り返し、アルプス山脈によってその移動が妨げられて、北の地域からはZelkova, Pterocaryaなどは絶滅しました。ジョージアでもこれらの樹木は希少種として保全されています。このプロジェクトは、今後、サワグルミ属(Pterocarya)まで対象を広げていく予定です。エクスカーションでは、会議の行われた首都のトビリシから西に300km移動して、黒海沿岸に滞在してZelkova carpinifoliaの森林や、Pterocarya fraxinifoliaやAlnus barbataの湿地林を見学しました。日本のスギもかなり植林されていましたが、樹勢はよくありませんでした。この国の中央部は低地で小麦や放牧地として利用され、いたるところで牛や馬を見ることができました。

IAVS(国際植生学会)ブラジル

2016年6月13日からブラジルのピレノポリスで開催されたIAVSに参加し口頭発表を行いました。飛行機の片道の搭乗時間が24時間という長旅でした。発表は、Are the long-term flowering patterns of Fraxinus platypoda synchronized between males and females?という題で、シオジの雌雄異株個体で開花が26年間でどのように変化してきたかを明らかにしました。

IAVS(国際植生学会)チェコ

2015年7月20日からチェコのブルノで開催されるIAVSに参加しています。学会ではChanging patterns of fluctuation in the flower and seed production of Fraxinus platypoda over 27 yearsという題で1分間のLightning プレゼンとポスターセッションを行いました。会議の後にはエクスカーションがあり、スロバキアの山岳地帯を訪れました。大学院博士課程のN君も参加

             してポスターセッションを行いました。

第62回日本生態学会大会


佐渡研究室の大学院前期課程2年の宮島伸子さんが第62回生態学会大会で、下記のポスター発表を行い、最優秀賞を受賞しました。おめでとうございます。草原の変化を空中写真や現地調査という自然科学的手法と、古文書や聞き取りという人文学的手法から解析しました。そして、戦後の農業の技術革新によって、林間放牧が急激に減少したことが、これまで広がっていた半自然草原が森林に変化してきたことを明らかにしました。このまま林間放牧の減少が続けば、本来の自然の風衝草原に戻っていくと思われる。ただ、植物の種組成は元の草原とは異なったものになっていくかもしれない。

 

佐渡島の林間放牧縮小が半自然草原の植生遷移に与えた影響

 *宮島伸子(新潟大・院自然科学), 川西基博(鹿児島大・教育), 崎尾均(新潟大・農)

第4回台湾−日本エコロジーワークショップ

台湾花蓮市の東華大学で開催された第4回台湾−日本エコロジーワークショップでポスター発表を行いました(Is the flowering of Fraxinus platypoda synchronized between female and male trees? )。11月台湾の東海岸の花蓮市にある国立東華大学の環境学院で開催されました。キャンパスは広く、写真のように湖までありました。3日間の発表や議論で、共同研究の枠組みを構築しました。私は開花フェノロジーと気候変動のグループに参加しました。有意義な議論で刺激を受けました。そのあと、宜蘭市にある林業試験所福山試験地のエクスカーションに参加しました。25haのLong term試験地があり、胸高直径1cm以上の樹木の調査が5年間隔で行われています。そのあと、国立宜蘭大学でセミナーを行い、陳先生と今後の交流について打ち合わせをしました。来年の春に佐渡島を訪問していただくことにしました。

渓畔林研究会

 渓畔林研究会は、渓畔林や河畔林などの水辺林を研究テーマにする自主的な研究組織である。1991年に埼玉県本庄市にある早稲田大学セミナーハウスで第1回研究会を開催し、以降、毎年、全国各地の調査地を訪ねてワークショップ形式の研究会を開き続けているほか、さまざまな学会開催時に水辺林に関するシンポジウムを企画・開催している。1997年には、米国オレゴン州ウィラミテ国有林における水辺管理のガイドラインを初めて邦訳し、これに日本国内の事例解説も加えた『水辺林の保全と再生に向けて』を刊行した。会の規約はなく、会費も不要、毎年の研究会に参加した人が会員で、入会・退会手続きもないというオープンな組織として運営されている。

(「水辺林管理の手引き -基礎と指針と提言-」あとがきより)

 

 これと言った組織は存在しません。また、会員名簿も存在しません。しいて言えば、その年のシンポジウムに参加した方がその年の会員、という暗黙の了解があるようです。また、シンポジウムに頻繁に顔を出している「常連」が、なんとなく恒常的かつ中心的な会員とみなされているようです。シンポジウムの企画・運営のために、最低限の「代表」と「事務局」は存在します。ただし、この研究会には会則がありませんので、代表・事務局も「いわゆる常連」の集まりで押し付けあって決めたものであり、明文化されているわけではありません。

 

 現在の口約束および暗黙の了解では、以下のような構成なっています。

・代表

  崎尾 均 (新潟大学農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーション)

・事務局 

  伊藤 哲 (宮崎大学農学部)

 

渓畔林研究会ホームページ

http://www-sci.edu.kagoshima-u.ac.jp/~kawanishi/riparian/index.htm